2022年1月20日木曜日

大学で学んでいること(理系編②)

皆さんこんにちは!AA2年の新村です!更新一日遅れてしまい申し訳ありません!

 

高校3年生のみなさんは共通テストも終わったところではありますが、過去は振り替えずに次の私大、国公立試験に向けて切り替えて頑張りましょう!

いくらでも挽回はできると思いますし、気を抜かずに頑張りしょう!

 

さて今回は「大学で学んでいること」という内容で話を進めていきたいと思います。

僕は芝浦工業大学の建築学部建築学科に通っている建築学生です。実は10月にも「私の大学生活」で建築学科でどんなことをやっているかを紹介しているのでぜひ見てください!

まず建築学科について紹介すると、とっっっっても忙しいです、、、。この前高校の同窓会で他大学の建築学科に通っている友達に話を聞いたところ、

「とりあえず病みそう」「この前三徹した」「今日も徹夜する」と言ってました。ちなみに自分も全く同じことを言いたかったので、建築学科はどこも同じ状況なようです()

 

この建築学科が忙しい原因が「設計課題」というものです。建築学科においての一番の醍醐味であり、建築学生を苦しめるものです。

ついこの前、美術館の設計課題が終わったところで忙しさから解放されたところです。

とはいっても美術館の設計をするといってもなかなか想像がつかないと思うので、どのように設計をしていくかをかるーーく紹介していきます。

 

今回の美術館設計のテーマが「現代アートと共鳴する美術館」ということで、上野公園にある国立西洋美術館の現代アートのためのアネックス(別館)を設計してください、という課題でした。

まず設計するにあたってやるべきことは、敷地を見に行きます。(今回の場合は上野公園) そこで敷地を見に行き、どこにどのようなコンセプトで設計していくのかを考えます。

自分のコンセプトは簡単に言うと、今ある本館が柵に囲まれ人が多い通りからは木々によって分断されてしまっていることで魅力が失われてしまっているので、今回自分が設計する別館を作ることで西洋美術館本館に人を呼び込み、新たな上野公園の拠点となるような美術館という感じです。

 

それを実現するためにどのように建築で解いていくのかを考えます。上野公園の拠点となる場所にするために、ピロティという柱だけで支えられた形式にすることで地上部分は柱のみの外部空間で人が溜まる空間になります。また美術館のカフェを人の多い場所に面することで人の興味を持たせるなどなど、、

 

という感じに設計していきます。みなさん理解できましたか??

多分何言ってるかよくわからないと思いますし、特に理解する必要もないと思います() そしてこれはほんの一例です。実際にはもっといろいろなことを考えて、模型もたくさん作りながら1か月半以上かけて設計をしていきます。

 

色々と手順を踏んで完成したのがこちらです。ちょっとした自慢ですが初めて優秀作品に選ばれました!

 

ここで述べたのは少しのことだけですが、実際にはめちゃめちゃたくさんのことを考えながら設計しています。ただ作るだけでなく美術館設計であれば、今ある他の有名な美術館やアートについて、小学校設計であれば小学校の運営方式のことやその地域の歴史などを自分で調べる必要があり、さらに、図面を書くCADというソフトや3Dモデルを作るためのソフトなどもほとんど独学で身につける必要があるため、大学で教わるというよりも自分で勉強していかなければいけないので多くの成長があると思います。いろいろな知識が必要とされるので理系からは少し逸れた学問だと思っています。

 

大学受験の英語や数学といった勉強は答えがあるものですが、建築の設計には答えがなく、実際の敷地に0から建てるという課題であるので、今までの勉強とは全く違うものを体験できると思います。これが設計の魅力であり楽しいところだと思います。

大学の授業は設計課題以外にも学ぶことはたくさんありますが、一番わかりやすいものなので取り上げました!

 

ちなみに建築を学びすぎると、日常歩いていて目に入ったものをすべてを建築と捉えてしまうことが多いです。

最近あったことだと大学の友達とディズニーランドに行ったときに「建物の構造すごくない?」とか「音響すごくない?」とか「ここの仕上げ材料なんだろう」とか、夢の世界でもこういった会話をしてしまいました、、、 純粋に気持ち悪いですね() 

 

こんな感じで僕が大学で学んでいることは少しは理解していただけましたか??

もっと聞きたいという人がいればぜひ校舎で声をかけてくれればお話しします!

 

それでは今日はこのあたりで、次回は金曜日です!お楽しみに!